形式選定ガイド

デジタルブックの作り方【PDF・epub・フリップブック・スライド どれを選ぶ?】

PDFをデジタルブックにしたいけれど、どの形式を選べばいいかわからない——そんな疑問にお答えします。本記事では主要4形式の特徴と向き・不向きを整理し、カタログ・会社案内・同人誌・研修資料それぞれに最適な選択肢を解説します。

結論:「印刷物をそのままWeb・配布で見せたい」ならフリップブックが最適。

epubは文字主体の書籍向き、スライド共有はプレゼン向き、PDFそのままは手軽だが見栄えに限界があります。カタログ・会社案内・同人誌・研修資料のように「レイアウトが重要な印刷物」はフリップブック形式が最も適しています。

デジタルブックとは

デジタルブックとは、紙の本や印刷物をデジタル化してPCやスマートフォンで閲覧できるようにしたコンテンツの総称です。一口に「デジタルブック」といっても、その形式はいくつかあり、用途によって最適な選択肢が異なります。

よく混同される用語を整理すると次の通りです。

用語 概要 代表的な用途
電子書籍 / epub Kindle等の電子書籍リーダーで読む形式。文字サイズや行間が可変 小説・ビジネス書・技術書
フリップブック ページをめくるアニメーション付きのHTMLコンテンツ。印刷物のレイアウトを維持 カタログ・会社案内・同人誌・研修資料
PDFビューア PDFをそのまま表示。レイアウト固定。専用アプリや拡張機能が必要なことも 契約書・仕様書・帳票
スライド共有 PowerPoint・Google SlidesをWebで公開。スライド単位で表示 プレゼン資料・セミナー資料

4形式を7つの観点で比較する

形式を選ぶ際に重要な7つの観点で比較します。

観点 PDF epub フリップブック スライド共有
印刷物に近い見た目 高い 低い(リフロー型) 高い 中程度
ページめくり演出 なし なし あり(3Dアニメーション) なし
スマートフォン対応 要拡大操作 最適化される レスポンシブ対応 対応
作成の手軽さ そのまま使える 変換ツールが必要 変換サービスで簡単 ツールで作成
自社サーバー設置 可能 難しい 可能(ZIP配布) 基本的に不可
オフライン閲覧 可能 専用アプリで可能 可能(ブラウザのみ) 基本的に不可
右綴じ(日本語縦書き) PDF次第 対応あり 対応サービスあり 非対応

用途別のおすすめ形式

作りたいコンテンツの種類に応じて、最適な形式は変わります。

製品カタログ・会社案内

おすすめ:フリップブック

製品カタログや会社案内はデザインやレイアウトが重要です。epubのようにテキストが流動するとデザインが崩れるため、印刷物の見た目をそのままWebで再現できるフリップブックが最適です。展示会・商談でのタブレット提示や自社サイトへの埋め込みにも向いています。詳しくはPDFカタログのフリップブック化会社案内のオンライン配布をご覧ください。

小説・ビジネス書・技術書

おすすめ:epub

文字が主体でレイアウトより読みやすさを重視するコンテンツはepupが最適です。読者が文字サイズや行間を調整でき、Kindle等の電子書籍リーダーで読めます。フリップブックは固定レイアウトが前提のため、文字主体の長文書籍には向きません。

同人誌・マンガ・画集

おすすめ:フリップブック(右綴じ対応)

見開きページのレイアウトが重要で、日本語の右綴じに対応している必要があります。フリップブックはページをめくるアニメーションで本らしい体験を提供でき、ZIPでダウンロード配布することでBOOTH等の通販・DL販売とも組み合わせやすいです。右綴じ対応の詳細は日本語右綴じフリップブックの作り方をご覧ください。

研修資料・マニュアル

おすすめ:フリップブック(オフライン対応)

工場・店舗・出張先など、インターネット環境が整っていない場所での閲覧が想定される場合はオフライン対応が必須です。PDFも候補ですが、大人数での画面共有やブラウザ閲覧を想定するとフリップブックのほうが見栄えよく扱いやすいです。詳しくは研修資料のオフライン配布をご覧ください。

セミナー・プレゼン資料

おすすめ:スライド共有

PowerPoint・Keynote・Google Slidesで作成したプレゼン資料はスライド共有サービス(SlideShare・Speaker Deck等)での公開が最も適しています。アニメーションや発表者ノートを含めたまま共有でき、SNSへの埋め込みも簡単です。

フリップブックを選ぶ判断基準

次のいずれかに当てはまる場合、フリップブックが最適な選択です。

  • もとのPDFがある:デザイン済みのPDFをそのまま変換できる
  • 印刷物のレイアウトを維持したい:写真・図表・デザインが崩れてはいけない
  • 自社サイトに埋め込みたい:iframeでそのまま設置できる
  • オフラインで使いたい:展示会・商談・地方出張で安定して見せたい
  • クラウドサービスに依存したくない:自社サーバーで長期運用したい
  • 右綴じが必要:マンガ・同人誌・和文カタログ

逆に「文字が主体で読みやすさ最優先」の場合はepub、「リアルタイムで見てもらうプレゼン」はスライド共有のほうが向いています。

フリップブックの作り方(3ステップ)

pdf2flip.netを使えば、PDFをフリップブックに変換するのに必要なステップはたった3つです。

Step 1

無料アカウントを作成する

pdf2flip.netに無料登録します。メールアドレスとパスワードのみで登録でき、クレジットカードは不要です。

Step 2

PDFをアップロードして変換する

変換ページでPDFをアップロードし、綴じ方向(左綴じ・右綴じ)を選択して「フリップブックを作成」ボタンを押します。ページ数に応じて変換が完了します。

Step 3

ZIPをダウンロードして使う

変換完了後にZIPをダウンロードします。そのままタブレットやPCで開いてオフライン閲覧できるほか、レンタルサーバーにアップロードして自社ドメインで公開することもできます。

作成後の活用方法(オフライン閲覧・自社サーバー設置・iframeへの埋め込み)の詳細は以下の記事をご覧ください。

まとめ

デジタルブックの形式は用途によって選ぶべきものが異なります。

  • カタログ・会社案内・同人誌・研修資料など印刷物ベースのコンテンツ → フリップブック
  • 小説・ビジネス書など文字主体のコンテンツ → epub
  • プレゼン・セミナー資料 → スライド共有
  • 契約書・仕様書など正式文書 → PDFそのまま

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